MATERIALS
新出土文献
近年発見・公開された主要な出土文献を紹介します(準備中)。
安徽大学蔵戦国竹簡(安大簡)

概要
安大簡は、2015年初めに安徽大学が入手した戦国時代の楚簡です。郭店楚簡・上博楚簡・清華簡に次ぐ、先秦珍稀文献の重大発見として学界の注目を集めています。
主な収録内容
第一分冊:詩経
第二分冊:仲尼曰
第三分冊:善而・哀誦・申徒狄見周公
研究上の意義
安大簡に含まれる『詩経』は、現在知られている中で最も時代が古く、最も完整な楚地の『詩経』資料です。また、安大簡の中には、楚の歴史に関する貴重な一次資料が含まれています。伝世文献との比較研究により、古典テキストの形成過程を解明する重要な手がかりが得られます。
研究グループの取り組み
研究グループは2018年に安徽大学を訪問し、安大簡を実見調査しました。徐在国教授・黄徳寛教授との学術交流を通じ、継続的な共同研究を進めています。
基本情報
清華大学蔵戦国竹簡(清華簡)第七分冊以降

概要
清華大学竹簡は、2008年に清華大学が入手した戦国時代の竹簡です。2010年から整理・公開が進められており、2026年現在、第十五分冊まで刊行されています。
主な収録内容
第七分冊(2017年):子犯子余・晋文公入于晋・趙簡子・鄭文公問太伯等
第八分冊(2018年):摄命・邦家之政・治邦之道等
第九分冊(2019年):治政之道・廼命一・廼命二等
第十分冊(2020年):四告・四時・司歲・行稱・病方
第十一分冊(2021年):五紀・参不韋等
第十二〜十五分冊:各種文献(継続公開中)
研究上の意義
清華簡は、書経・礼記など伝世古典との関係が深い文献を多数含み、古典テキストの原形を伝える貴重な資料です。第十五冊(2026年)には馬政関連文献が収録されており、中国最古の馬政文献として注目されています。
研究グループの取り組み
研究グループは清華大学を訪問し、清華簡の実見調査を行ってきました。李学勤教授(故)をはじめとする清華大学の研究者との学術交流を通じ、日本における清華簡研究の第一線を担っています。